日立評論 新井紀子 2016年4月 2020/8/13に読む
短いエッセイだけれどとても興味深い内容。
文字の発明によって失われたものを我々は認識することができない。なぜなら、我々は皆文字発明以後の世界で生きているから。それと同様に、AIの発達によって失われるものもあるだろう、しかし、AIが一般化した世界において人はその問題を認識することはできない。
『私は、インタビューで「人工知能は、人間のように情緒を感じるようになりますか?」と尋ねられたとき、こう答えるようにしている。人工知能を私たちの生活に入り込むとき、私たちから情緒を感じる能力が失われるから、それほど差を感じずに済むようになるでしょう、と。』
東洋経済ONLINE 大山加奈 益子直美 2020/9/3 2020/9/7に読む
東洋経済ONLINE 大山加奈 益子直美 2020/9/2 2020/9/7に読む
今までスポーツや体育会系とは全く無縁な人生を歩んできたので、別世界をのぞき見るような感覚で読んでしまった。そもそもスポーツってのは遊びであって、楽しむためにするものだろうに。楽しくないんだったらやめたら?、と思ってしまう。なんで楽しくもなく、苦しいことばかりなのに、ずっとバレーを続けてこられたのか、そこがすごく謎。二人ともスポーツの世界で生きてきた人間のせいか、なぜ続けてきたのか?、という根本的疑問が思い浮かばないのだろうか。
あと、コロナのせいで全国大会がなくなったことにホッとした高校生が結構いるという話も衝撃。中止になったことで安心されてしまう全国大会っていったいなんなんだ(笑)、と。
ブルーバックス 更科功 2020/2/7 2020/9/29に読む
ロマンあふれる記事。
かつては何種類もの人類が併存していたというのは衝撃。人種の違いではなく、生き物として違うけれども同じ人類、というのが、正直全くわからなかったりするが、まさにそのわからない感覚自体が衝撃だったりする。
ブルーバックス 更科功 2019/12/6 2020/9/30に読む
タイトル通りの内容を非常にわかりやすく解説してくれる良記事。文系の自分でもスラスラ読めたし、頭に入ってきた。
また、「生命は地球で何回も生まれたかもしれない。」という話も面白い。
ブルーバックス 更科功 2018/9/7 2020/9/30に読む
とても面白い記事。知らないことばかりで面白かった。ゲノム解析で見えてくる人類の歴史にワクワクしながら読んだが、しかし、根本的な疑問がわいてしまった。そもそもにおいて、なぜ「出アフリカ」というイベントが起こったと仮定するのだろう。地面は繋がっているのだから、毎年ちょっとずつユーラシアに出て行ってた、と解釈した方が自然で、何回か「出アフリカ」というイベントがあって、一度にドカッと出て行ったと考える方がよほど不自然だと思う。そこがすごい疑問。
現代ビジネス 阿部恭子 2020/9/30 2020/10/2に読む
田舎におけるコロナ差別のひどさに唖然とした。同じ日本とは思えない。もちろんこんな「田舎」ばかりではなかろうし、あえてひどい地域を選んだ可能性もある。とはいっても、正直「田舎、ろくでもねーな。」と思ってしまった。都会在住者の差別意識と偏見も入っているが。
都会だと、コンビニやスーパーにノーマスクで入っても特に何も言われないし、注目されることもないんだよね。たぶんみんなたいして気にしてないんだろうなと思う。人の目が気になるから忖度してマスクしてるって人が大部分なのでは?と。田舎の方だと、コロナに対する認識が都会とは違うのだろうか?
Books&Apps 高須賀 2020/9/25 2020/10/8に読む
人はなぜ老害になってしまうのか、という謎に対する魅力的な仮説。この説明には、ややおおざっぱだなと感じるところもあるが、多くの人がなりたくないと思っているのになってしまうという謎を解く鍵になるかも?
Books&Apps 熊代亨 2020/10/8 2020/10/8に読む
上にあげた説明よりも、こちらの方が説得力が高い。
人々が「めんどう」を嫌い、住みよい社会を目指した結果、似たような人間ばかりでつるむようになり、老害化が進む、と。
説得力のある説明だが、この人は、「老害」という言葉をやや広く使っており、世間一般の「老害」イメージはもうちょい狭いんじゃね?、とも思う。
あと、この文章を読んだおかげで、「俺もう老害でいいやwww、ってかそっちの方が楽に生きれそう。」という気持ちになってしまった、いやそれでいいのか(笑)。
産経ニュース 本郷和人 2020/8/6 2020/11/15に読む
産経ニュース 本郷和人 2020/8/13 2020/11/15に読む
コロナ禍に語る、日本古代の天然痘。古代において流行った天然痘は、どうやら、ヨーロッパにおけるペスト並の猛威を振るったらしいとのこと。なにしろ、「3年に及んだ天然痘の流行で、当時の総人口の25~35%、100万人から150万人ほどが亡くなっている」というのだからすさまじい。これだけすさまじいことが古代において起こったのなら、何らかの形で思想や宗教に対する影響があってもおかしくないなと思った。
また、歴史ではなく時事に対するコメントだが、「たとえば演劇に命を懸ける人が公演の自粛に追い込まれたら、それは生きていることになるのか。」という言葉も印象に残った。
産経ニュース 本郷和人 2020/10/1 2020/11/15に読む
産経ニュース 本郷和人 2020/10/8 2020/11/15に読む
「簡潔で美しい説明」を、数学者ではなく歴史学者が重視するというのが面白い。歴史に対してこういう発想をしたことはあまりなかったが、『物事にはどんなことでも、細かな事情はつきものです。「簡潔で美しく」説明できなければ意味がない。説得力は生まれません。』という考えにも一理あるかなと思った。
ただ、「鎖国はなかった」論に対する反論に関しては、そういった主張する人たちがどんな意味で「鎖国」という言葉を使っているのか、それをきっちり把握し記述すべきだと思った。ただ単なる「鎖国」の定義の違いに過ぎないという可能性もあるので。
KENTWORLD for ゲームレビュー KENT 2017/10/2 2021/5/25に読む
KENTWORLD for ゲームレビュー KENT 2017/10/2 2021/5/25に読む
今はまんべんなく様々なゲームを愛する者が、自身のゲーム人生を振り返り、かつての黒歴史を語る記事。かつては、狂信的な任天堂信者だったと語る書き手だが、その内容がすさまじい。周囲に対して熱狂的に任天堂のゲームをすすめる、くらいは序の口で、弟にプレステは買うなと言ったり、プレステの悪口を言って友達と喧嘩になったり、神社でお参りするときはN64が売れるように願ったり・・・。いやもう明らかにこいつやべー奴だなって感じで、昔のこととはいえ引いてしまった・・・、こういう人って本当にいるんだな、と。
まあ、そんな風なやばいゲーマーだった書き手が、どんな経緯をたどって「全機種を愛するゲーマー」になったかがわかる、ゲーマーとしての人生を記述しており、そこが面白かった。
KENTWORLD for ゲームレビュー KENT 2019/9/13 2021/10/28に再読
DQBの感想をこのブログにあげるさいにちょっと戸惑ったのが、あのゲームは、アクションアドベンチャーなのかARPGなのかということだった。両作ともに一応レベルがあるものの、レベルがあがってもせいぜいHPがあがるくらいで、レベルをあげてごり押し、ができないゲームデザインになっている。けれど、ぱっと見ARPGっぽいしドラクエだし、マインクラフト風RPGなのかな?と考えれば、ARPGとみなしてもいいような気もする。そんな風に迷っていた時期に出会ったのがこの記事で、両ジャンルの違いを『プレイヤースキルかキャラクタースキルのどちらを重視しているのか』で説明するのはとてもスマートな説明で得心がいった。