主体性とは何かについて答えることはできても、主体性を教える事、これはなかなか難しい。主体的であれと他者に望むこと自体が相手から主体性を奪う事ではないか?この問いから全ては始まる。長々と語られるのは、主体性を教えることがいかに難しいかということ。ただそれだけを延々としつこく語り続ける。たった一つのテーマを執拗に追い続ける割には結論は出ず、最後に示される主体性とは何かについての解答も、何だか拍子抜けする部分がある。しかし、この本は結論よりも過程に価値がある本なので、これでよいのだろう。ところで、サッカー日本代表の歴史から主体性を語る終章は、単体として見てもよくまとまっておりこの本の総決算的章なので、全部読むのがめんどい人はこの章だけでも読んで欲しい。

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